[しいたけが出来るまで]

原木の調達
原木となるナラやクヌギは秋から冬にかけて冬眠します。原木の伐採時期は紅葉後から春の水揚げまでの11月〜3月のあいだに伐採したものを使います。

植菌作業
   伐採したナラやクヌギの木にドリルで穴をあけてしいたけの菌(タネ)を打ち込みます。

伏せ込み
仮伏せと本伏せといわれる段階。
温度管理、水の管理を調節して野菜でいう”苗”をつくります。
ほだ木作りといいます。

発生の準備
植菌後約六ヶ月、いよいよ一回目の発生です。
写真は水槽にシイタケの原木を浸水しているところです。
通常秋と春になると季節の変化を感じてしいたけが成るわけですが人工栽培では水につけることで秋や春がきたと勘違いさせてやるのです。

参考までになぜ秋や春になるとしいたけが発生するのか。
それは、寒い冬や暑い夏はしいたけ菌にとっては過ごしにくい季節なので
子孫を残そうとする本能が働き、シイタケの胞子をとばす子実体と呼ばれるしいたけの実をつくるのです。

 

 


シイタケはこうして生えている
   発生状況および採取。こんなふうにしてしいたけはなっているのですよ。

休養
採取が終わった原木は出産後の体と同じ状態であるのでこのようにして休養させます。
30日〜40日の休養の間、一旦原木内部の水分を抜いて
発生の7日〜10日前に芽作りの散水をします。
そうして再び水槽に原木を浸水し、シイタケを発生させるのです。

1年でこの作業を繰り返し8回から10回でシイタケ原木一代の役割を終えるのです。最後は、ボイラーの燃料として冬季のビニールハウスの暖房に役立ってくれます。