[しいたけあれこれ]
しいたけの栽培方法は、次の2種類があります。
1. 原木(げんぼく)栽培
2. 菌床(きんしょう)栽培
この2つは主にしいたけの畑となる培地の違いによって分けられます。
菌床栽培とは、数種類のおがくずにしいたけの栄養となる人工的な栄養体を混ぜて、ブロック状にかため、施設内に置いて三〜四ヶ月かけて菌を回し、その後菌を発生させる方法をいいます。
中国産のしいたけを含めて国内消費の70%程度がこの菌床栽培にあたります。
【原木栽培】とは自然に山に生育しているコナラ、クヌギなど15〜30年かけて大自然のなかで自然の精を吸い上げて育った広葉樹にしいたけの菌を植え込み菌を回し、この菌を回した原木からしいたけを発生させる方法をいいます。(くわしい栽培方法はこちら)
原木栽培のしいたけは、菌の植えつけ後、半年から1年てまひまをかけて、ようやく初めての収穫を迎えます。
自然の木の栄養だけでしいたけが育つので口に入れると口いっぱいにしいたけの香りがプワッと広がり深みのある濃厚な味、それが原木しいたけなのです。微量栄養素(ミネラル)いっぱいまさに味のオーケストラといえます。原木栽培しいたけの生産は、菌床栽培に比べ、自然に近い方法によって行っていることから収量、品質などが天候に左右されやすいなど欠点があり急激に生産者が減っています。
原木しいたけは、とにかくおいしい、それ故に私は原木栽培にこだわり、生産いたします。私は、栄養面にも優れていてかつ味の面でも自然原木栽培しいたけ(新しいもの)が一番と思っていますが、他のしいたけとを食べ比べてみて実感してみてください。
他のしいたけは、もう食べられない、きっとそう思うに違いありません。
成分と効用
『薬用効果』
便秘、冷え性、不眠症、精神安定、疲労回復、強壮、食欲増進、高血圧、動脈硬
化予防、制ガン作用、老化防止、コレステロール降下
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1. ビタミンB群、Dの宝庫、骨粗鬆症に効果あり
特にビタミンDは、カルシウムの吸収に助け、骨粗鬆症の予防に貢献しています。
骨粗鬆症の予防の場合カルシウムの多い食品プラスビタミンDを1日あたり3.75ug接種することが望ましいとされています。乾し椎茸なら1日2枚程度で必要量をまかなえるのです。
(生しいたけの場合でも食べる前に20〜30分間日光に当てるとビタミンDの量が増えます。)
2. 血圧、コレステロールを下げる
しいたけにふくまれるエリタデニンという物質がコレステロールの上昇を抑制します。また、
乾し椎茸2〜3枚を出来るだけ細かく刻み、きゅうすに入れ熱湯を注いで7〜8分おいたしいたけ茶を毎朝コップ1杯飲めば血圧降下に効果があるといわれています。また風邪の予防にも良いといわれています。
3. 抗ガン作用
細胞のガン化は、遺伝子がイニシエイターと呼ばれる物質により傷を付けられ、プロモーターと呼ばれる物質によって傷口が切り広げられておこるといわれています。しいたけ成分のレンチナンが、この作用を押さえ込む抗腫瘍効果が認められています。またエイズウイルスの発生をしいたけが防ぐという説もあります。レンチナンを投与することにより、エイズウイルスにより破壊された細胞を、通常人並みに増加させるのです。
4. 乾し椎茸の効用あれこれ
★現代人特有の不眠症やイライラに、驚くほどよくきく乾し椎茸の戻し汁の特別スープの作り方。
乾し椎茸5個、豚足2本、昆布1枚、ニボシ1にぎり、あり合わせの野菜適量。
★乾し椎茸の戻し汁で手を洗うと、手荒れやひびわれがぴたりと止まります。手荒れがひどいときはこれに味噌を加えます。
5. ノンカロリーでビタミン、ミネラルを多く含むためダイエットに最適しいたけは食卓の常備薬といわれるほど多くの効用を持っています。健康のために一日20〜90グラムのしいたけを食べることをおすすめします。
6. 乾し椎茸の戻し方
・最初に水でさっとゴミや誇りを落とします。
・13〜15度の水につけて冷蔵庫の中で3〜5時間おく。これが最も味と香りがよい。
※急ぐときは電子レンジで。
急ぐときはぬるま湯につけてラップし、電子レンジに入れると約2分で簡単に戻ります。
※保存は冷蔵庫で。
乾し椎茸はきちんと保存しないと色も香りも悪くなります。低温で保存するとかなり抑えられるので冷蔵庫で保存しましょう。
7. しいたけの選び方
生しいたけ:新しいものは傘の裏が淡白色ですが、古くなるに従って黄色みが濃くなり、黒い斑点が出てきます。また傘の色が白っぽいものほど日持ちします。
乾し椎茸:新しいものは傘の裏が淡黄色をしていますが、古くなると褐色になってきます。しっかり乾燥をしていないものはかびが生えやすいので注意しましょう。
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